クリティカル・シンキング

クリティカル・シンキング」を鍛える教育法が

ビジュアル・シンキング・ストラテジーなのですが、

そもそも “critical thinking” ってなんなのか? 

を考えてみようと思います。


日本語では批判的思考などと訳されることが多いですが
ちょっとこわい感じがします。


私が米国留学中に授業で使われていた意味はそうではなく
もっとプロダクティブな生産性のあるものでした。

私見では、クリティカルシンキングとは、

「理論の弱いところ、いわば理論の穴ぼこを見つける力、

どこを改善すればそれが理論的になるのかを考える力

なので、問題解決の糸口を見つける力でもある」

そう思っています。

私が英語教師時代に教えていた講座のひとつが

GMATという試験の対策でした。

これは米国でMBA(経営学修士号)を取得したい人が

受験する大学院入学試験で、受験者の多くは米国人です

その試験の中にアナリティカル・ライティングという、

受験者のクリティカルシンキングの力を

小論文で証明する問題があります。

今日はそれを使って

西洋でいうところのcritical thinkingを体験してみましょう

まずはお題の文章を読みます(練習用に短くしています)

「金沢市では

 若者にスケボーが流行って怪我が増えたために

 夜間の救急外来がいっぱいになってしまった」

一見平凡なこの文章には、
たくさんの「理論の穴ぼこ」が隠れています
さあ、皆さんならどこに、どんな「理論の穴」を見つけますか?

まず私が思ったのは、

「若者って何歳なのか」

「金沢市だけなのか?日本全国の平均と比較してるのか?」

「そもそも、患者たちの怪我はスケボーのせいだけだと断定できるのか?」

「若者以外はスケボーで怪我してないのか?」

「いっぱいになった、とは具体的にはどういうこと? 

 占有面積?医師の数に対しての患者数?」

欧米では一般的に、こういう理論思考の訓練を小さい自分から普通にやっているのだそうです。テキサスで新聞記者をしていた友人のジョンが教えてくれました。

留学するまでの私にはこんな考え方は身についていませんでした米国で初めてその考え方にふれ戸惑い、慣れるように努めました

意識しなくてもこの力が発動するようになった私、

帰国した日本でこの考えを会社で使うと「そこまで言わなくてもわかるだろう」「しつこいな」などと怒られることが多かったです。日本の「察する」や「空気を読む」という文化とは相反するものかもしれません。

少なくとも、私たち日本人によく知られた、親しんできた考え方ではないと思います。


今日のポイントは、

Critical thinkingは日本語でよく訳される「批判的思考」という言葉では表しきれない、もっと生産性を含んだ言葉であるというのが私の考えだということです。

そして、混沌としたニューノーマルに生きる私たちがその力を身につけることで、不安ばかりに目が行きがちな心を、少しは楽にできるのではないかと思っています。

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おかみほ
岡みほ ・米国VTS認定ファシリテーター/ スケッチノーター 「ビジュアリンガル」 代表 ・International Visual Literacy Association 会員 ・International Forum of Visual Practitioners 会員 ・ペットはカブトガニのジョン
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