30年、、、私が「給料」をもらう立場になってからの年数。おそろしくながい時間がたった。

絶対に、これからのキャリアの方がこれまでよりも短い。これからの仕事はこれまでの蓄積でなんとかなるはずだ、そう、思い込もうとしていた。
もしかしたらそうはいかないかもしれない、いま一度、新しい知識体系を身につけないといけない、ここ2−3年はそう感じていたにも関わらず。

Alas, キタ!
コロナが流行り、日本もほぼロックダウンにはいる。様々な企業が収益確保と存続のためにオンラインを多用しはじめる。
そのおかげで私も現在、自宅にいながら本来はベルリンやサンディエゴに滞在しないと学べなかったことを楽々学んでいる。
教育業界で教える立場として30年働いてきて、この喜びは裏返せば自分の仕事が「オワコン」であることの証明だった。

もう逃げられない。

ということで、今年にはいって私は人生初
日本語で話してギャラをもらった。夢のようだ
生きているうちには絶対無理だと思っていた「英語の先生以外の方法で社会的に評価される」という奇跡がふりかかったのだから。

しかし、好事魔多し。
ビジュアル・シンキング・ストラテジーを広めるには無名の英語教師の私ごときが声高に叫んだところで商品化などできなかった。そこで
私の「to B ライフ」が始まったわけだが、悔し涙に濡れる日々を過ごしている。
日本及び外資の教育業界で働く30年は身に余るほどの感謝と教える技術や現場力を私に与えてくれた。
それが、どれほど隔離された小さな世界だったのかが初めてわかった、いややっと認める気になった。今は日々鞭打たれている状態だ。


「やっぱ、これしかないじゃん」

米国で3年弱の留学の最初の頃、友達がいなかった。大学の試験には合格していたし、
日常生活にそんなに苦労はしなかったけれど、自分の持っているコンテンツを相手の欲しいようにアウトプットする技術がなかった。

その技術とは武道家であり思想家である内田樹(たずる)先生が著書に記された「ストックフレーズを覚える」ということ。

例えば、30年以上前の学生時代の私はrelateという単語もI もcanも知っていた。
しかしながら「わかるわかるう、おなじおなじ」という意味のI can relate. なんて文章は組み立てられなかった。
単語から立ち上げてゆくのは無理、となると丸呑みして覚えるしかない。
重たい教科書何冊も抱えながら日々アンテナをはり、生活の中から、こんなフレーズを嗅ぎ取ってメモ、
自宅に帰り辞書で意味を確認し、掲載されていないものをためておいては日本語授業の生徒に質問しまくった。
(アメリカの大学で日本語を教えていたこともあります)
それをメモ帳に書いて、ひたすら覚えた。いつも持ち歩いては授業の待ち時間や自室でお湯が沸く間などとになく繰り返し見て口に出した。



このやり方は、多くの受験生に伝授してきたもので、合う人には効果的。
これまでの合格者は、東京大学大学院、東京外大、マサチューセッツ工科大、ロンドン大学大学院、上智大、東京女子医大、などを卒業し華々しく活躍している。

先祖返りというのだろうか。
はい、始めました。
時々生徒ちゃんに「こう作るんだよ」とデモ版は自作していたけれど、本格使用は何十年ぶりだろう。
今年何度かあった「いったいあの打ち合わせは何のためだったのだろう?そもそもあれは打ち合わせだったのか? いや打ち合わせって何だ?」
のときに、この一言さえ知っていたら!
『なにかひっかかりますか?』

このネタ元の本はこれ

先日授業をさせていただいた同志社大学商学部の1年生がこのブログを読んでくれていると思う。お気に入りのビジネス書を買って、心に残ったストックフレーズをメモしちょくちょく見て自分の語彙格納庫にしまってほしい。

ビジネス界って、思ったよりずっと独特な言い回しが多い。結局は人間なんて言語でしか意思を伝え合えないのだ、不便な道具ではあるけど魅力的な道具。宮大工の神様みたいな人の道具箱を竹中工務店の博物館で見たことがある。かんなだけでもどえらい種類と数量だった。

「こんな日本語あったのか!」と驚くことしきり。そして頻繁に起きる現象は「これ、英語でなら言い方知っとるわ」というフレーズ発見。

日本語のOSを英語に入れ替えて、今回は入れ替えずにプラグインだな。逃げるな、わたし。

ビジネスの日本語は外国語
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おかみほ
岡みほ ・米国VTS認定ファシリテーター/ スケッチノーター 「ビジュアリンガル」 代表 ・International Visual Literacy Association 会員 ・International Forum of Visual Practitioners 会員 ・ペットはカブトガニのジョン
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岡みほ ・米国VTS認定ファシリテーター/ スケッチノーター 「ビジュアリンガル」 代表 ・International Visual Literacy Association 会員 ・International Forum of Visual Practitioners 会員 ・ペットはカブトガニのジョン

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