失語症のかたとビジュアル・シンキング・ストラテジーズ

ご縁というのは不思議なもので
失語症の患者の会の代表のかたと知り合った。

少しまえ、知人のやっているYoutube Liveに
ゲストとして出演したことがあった。そこで
わたしはほんの短い時間ではあったけれど
司会者ふたりに対してビジュアルシンキングストラテジーズのファシリテーション をした。
その生放送を観ていた彼女が、「おもしろいですね」とコメントをくれたのがきっかけ。

失語症に関してはEテレの「ハートネットTV」で観たことがあった。事故などで脳の機能がダメージを受けることにより、言葉が出なくなったり、意図している言葉と全然違う言葉が口をついて出る、など患者の方ひとりひとりで
症状も程度も本当に違うのだと思った。

早速連絡を取り、「やりませんか?」とお誘いした。言語療法士でもないわたしが言葉を誘発するかもしれないからとだけの理由でお誘いするのは正直怖かったけれど。ここの思い切りは
これまでに数ヶ月受けたファシリテーター講習で沢山論文を読んだから、それと同じく米国で読んできたどえらい量の言語習得に関する論文がわたしに「やってみなはれ」と背中を押したのだと思う。学問って、やっている時は「こんな理論とか仮説とかばっかり何本も読んでなんやねんこれ」と思うことがしばしばあるけど
何か新しいものに突っ込んでゆくときに腹を括らせてくれるのはそれだったりする。



当事者グループのリーダーの方とブリーフィングをするうち、彼女がこう言った、
「病院にいくでしょう?言葉がなかなか出てこないんです、私たち。時間がかかるでしょ?
『お名前は?』と聞かれると、付き添いの家族がよかれと思って答えてしまう。

 私たちだって、名前くらい、
 自分で言いたいんです」

もっともだ。
かっこいい!


やりましょう。わたしの持っている限りの知識と経験値と全身全霊をかけて、みなさんと絵の観察をしたいです、わたしはそう答えていた。


当日は、みんなの発言をチャットにタイプ(前文ではなく要点だけ)してくれる係の方も加えてのZOOM実施。フタを開けてみると、みんなお腹の底から笑い、なんの問題もなくおしゃべりを楽しみましたよ。パンチ力のある上質のアートだから、自動的に話したくなる。一番たくさん手を挙げていたのは、当事者の方々でした、それがとてもとてもうれしかったです。

このような特別な機会を与えていただいて
ファシリテーター冥利につきました。
早速米国の本部に報告、
リーダーからの返事は
「世界初だわ!
こんど、 TEDで話してみない? 
ちょっとした思いつきなんだけど、まだ」

えっ!?!?!?!?!?

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おかみほ
岡みほ ・米国VTS認定ファシリテーター/ スケッチノーター 「ビジュアリンガル」 代表 ・International Visual Literacy Association 会員 ・International Forum of Visual Practitioners 会員 ・ペットはカブトガニのジョン
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