書けない。
告知ポスターが書けない。


理由はわかっている、
その道数十年の広告業の夫にアドバイスを受けたからだ。
プロが身近にいる。ラッキーだ、そう思っていた。
いつからか「どう思うこれ?」と、自分からダメ出しをくらいにいっていた。

夫はいつも、スケッチブックを取り出し
ささっと、「ここにメインビジュアル、ここに3要素、、、」と続けてゆく。
すごいな、そらそうだこれで住宅ローンも払い続けているんだものね。

だんだん涙目になってくる、こんなに何回も聞いているのに
全然身についてない自分、当然向こうも忙しいし
「もう何度も言ってるよね」と語気が荒くなる。





同じようなことがあった。
英語の先生をしているとき、TOEFLのエッセイで苦労している生徒さんがいた。
リスニングやリーディングはスコアが伸びたのに、どうしてもライティングだけが伸びない。
30代のイケメン弁護士さんだった。白い皮のモカシンと同じく白い皮の高そうな鞄、
シャツは確かシャンブレーの鎌倉シャツだったと思う。
きっとチリひとつない整理整頓された部屋で暮らしているのだろう、
そう思わせる優しいひとだった。

その彼が言った
「先生はどうやってTOEFLのエッセイを書いているのですか?
 一度僕の目の前で見せてください」

お安い御用!

そう思って私は「じゃあ行くよ」と30分のタイマーを押した。
「見ててね、アイデアの出し方や理論的な構成のところ」


良かれと思っていたのだ。
彼が望んでいることをすれば、きっと喜んでもらえると。

 
30分までには余裕がある時間に書き上げた私は笑顔、
「ほら、こんなもん、型に嵌めればラクラク」

彼は笑顔だっただろうか、あのとき。


いやきっと違っていただろう。
それが証拠に彼はその日を境にぱたっと来なくなってしまったのだ。


数ヶ月が経った頃、彼とばったり書店で再会した。
「先生、久しぶりです。もうやめました、留学。
 あのとき、先生のライティングを見て、諦めがついたんです。
 ああ、これは僕には無理だって。
 だいぶとショックでしたけどね、ずっと成績良かったんで」




人にはそれぞれにあった「知識の身につけ方」があるのだと思う。

それって、自分でもがいてもがいて探すとヒントが見つかるけれど
なんかのタイミングや運命のいたずらで、
『経験豊富でそれに向いている人』が、サクッと技を見せてくれると
呪いがかかるんじゃないかという気がする。



私も夫が「これいいよ」という本は全部読んだし、
彼もたくさん時間を使って私を助けてくれようとした。
でも、そのせいで「どうせ何をやっても私の告知ポスターはダメだ」と
自らに対する呪縛、「オートダメだしの呪い」がかかっていたんじゃないかと思う。


でもその呪いもちょっぴし薄まった気がする。
現場100回、やはり大型書店は救いの場、
見つけましたこの本。

私が見たかった「素人が頑張って作った例」これはダメだったけど、こうしたかったんだよね〜という十分な理解、
そして
それをこうしたら見やすくなるよ、と優しく優しく、ダメ出しなしで教えてくれる本。




「こうでなければいけない」の呪い、
ちょっと緩んできた気がする。


そして そもそもこの手の本がたくさん売れてるってことは
みんな悩んでいる、ってことじゃないか。


うん大丈夫、メタ認知が働いてきた、
オードダメ出しの呪いは解けかけている、動こう。







I have been having a trouble creating a brochure for my VTS workshop.

Basically, I like to make a poster. In schools, I was always assigned the job.


Now, everything for my workshop is ready except the poster.


Looking back, I found the cause: my husband who is a business strategist.


Whenever I made the poster/ brochure, I showed it to him to get advice.
Then he started, “Nobody will read this, because…” which sounded very logical,
and I was stunned as I have seen him being successful in advertising industry.


Gradually I started to think, I would never make it.

It had been the same till a few days ago.
I have mourned the lack of my ability, whenever I asked him some advice.



Two days ago, I was in the similar mood but something had changed inside of me.

When he asked if I needed help, I said “NO” firmly.

Then the next day, I have been to some bookstores looking for a reference cook for
my kind of people.

There I have found this book, “Although I have zero experience, I dare to make a brochure”

In this book, there was no criticism but understanding.

As an educator, my motto is “No negative reinforcement”.

It may take some time, but I see myself enjoying the learning and process.

He was trying to help me, but because of the difference of our mental models,
things did not work as we had expected.








オートダメ出し / Self-Criticism
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おかみほ
岡みほ ・米国VTS認定ファシリテーター/ スケッチノーター 「ビジュアリンガル」 代表 ・International Visual Literacy Association 会員 ・International Forum of Visual Practitioners 会員 ・ペットはカブトガニのジョン
おかみほ

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岡みほ ・米国VTS認定ファシリテーター/ スケッチノーター 「ビジュアリンガル」 代表 ・International Visual Literacy Association 会員 ・International Forum of Visual Practitioners 会員 ・ペットはカブトガニのジョン